今朝方のこと。
寝ているわたしの上に猫がひょいと乗る。
わたしの飼い猫は火星に旅行中なので、不在の淋しさにわたし夢見ているんだろーな。
これは夢だと思っているとまた猫がひょいとわたしの体の上に乗る。
二匹は胸と腹の上に丸くなってオーバーなぐらいに喉をぐるぐる鳴らしている。
苦しいというより重たいような、ちょっぴり嬉しいような気にもなる。
そんな事を寝ながら感じていたらいつの間にかわたしの体中にのっぺりしたゼリー状の膜が発生して蛹の様に包まれてしまっている。
そもそもゼリーの蛹と化したわたしは何故ゼリー状の蛹と気づくのかというと、恐ろしく冷たそうな手が暗闇から伸びてきて、頬の辺りのゼリーの膜を伸ばしたり、拡げたり、やがて膜を引きちぎろう力を入れて引っ張り始めたりする。なので、びよーんと伸びる、コレなにコレ?嗚呼、わたしさなぎみたいになっとるわけね。ゼリーの膜に包まれて。
みたいな感じで楽観的に夢なのねーと思ったわけです。
眠りの中で頬のゼリーを引っ張られる。
嗚呼、伸びる伸びるのびーる。痛くも痒くもない。
けれども酷く引っ張られたところで胸の上の猫達が「にゃー」と冷たそうな手をちょちょる。
冷たそうな手は猫がちょちょる度に恐れる様に頬のゼリーから手を離す。
びよーんと伸ばす。
「にゃー」と猫。
びよーんと伸ばす。
「にゃー」と猫。
しばらくそれを繰り返していたら冷たい手は消えてしまい、猫達も胸の上から消えてしまった。
あまりにも不思議で不気味で気味悪いので飛び起きようとしたんですが、体が動かない。
2、3度起きようと試みたがどうやら意識を体に伝達する術が断たれているようで動けないので諦めた。
しばらくしてからむくっと起きた。 部屋はいつもの部屋でCDが乱立しグレッチが無言でぼっ立っていてた。
2匹の猫も、冷たい手も、わたしを包んでいたゼリー状の膜の残骸もあるわけもなく、ただただ夜明け前の部屋でした。
という夢のお話し。
金縛りだろコレー、怖いなーというお話し。